今さらですが「バカの壁」を読みました。かなり前に大ベストセラーになったあの本ですね。
ここでは本の感想ではなく、それにからめた、最近の考えごととして記しておきます。
世の中には自分の理解を超えた人々が存在します。そらないわー、っていう人々。
同じ言語を使っているのに、ことばがつうじないとでも申しましょうか。同じフィールドに立ったときに、今まで過ごしてきた環境の違い、考えてきたもの、こと、心構えの違いによって、意思疎通がまったくはかれない状況です。いってみれば理解不能。
おそらく、共有できるものが少ないのでしょう。たまたま立ったフィールドが同じなだけで、根本的なものがまったく違う。
子どものころからを含め、学校を卒業して、社会に出て経験してきたこと。自分で学んだこと、人さまから教わったこと。家族、友人、恋人、先輩後輩、その役割においてそれぞれ自分のポジションというものがありますが、まわりの人たちとどのように接してきたかということが非常に重要なファクターだとおもいます。
これは外的要因ではなく、あくまでも「その人がどうしてきたか」という方のが断然重要です。人とのかかわりによって何を感じ取るか、何が変わるかは、相手、自分自身、問題点等にどれだけ真剣に向き合ったかどうかで決定的に違ってくるとおもうのですよ。少なくとも、私の経験上、これは断言できます。
そこにどれだけの価値を見出し、どこに重きをおいてきたかはほんとうに人それぞれで、すべてを自分の主観のみで推しはかることはできませんし、だからこそ世の中ってものが成り立ち、互いに関わり合おうと人間はあれこれ思考錯誤します。
しかし、どれほど努力をしようとも、互いがもともと持ち合わせているリソースが違いすぎて、ぜんぜんお話にならない、ていうか「なにいってんの?」状態で、そらないわー、という状況に陥るときがあります。
この「リソース」は、「価値観」とも言い換えられるかもしれません。価値観というのは、前述したように、その人が今まで生きてきた上で構築された「その人独自の定規」とでもいいましょうか。なので違って当然なのですけど、「そらないわー」状態になった場合、その定規はパチもんの可能性があります。それは価値観ではなく、その人だけにしか通用しない極めてレベルの低いルールにしかすぎません。
「そらないわー」となったとき、「価値観の違い」というひとことで済ませられるなら、こんなにらくなことはありません。あきらかに「そらないわー」というできごとを、価値観の違いということばや甘えでごまかすな、と。そうじゃないでしょ、と。
どんな経験をし、なにを身に付けてきたはその人自身にしかわからないことであり、第三者がとやかくいうことではないのですが、あまりにも「そらないわー」だった場合、周囲の人からのつっこみもあっただろうに、なぜそこで自分を省みなかったの?と単純におもうのです。
あくまでも私個人の考えとして、かなりミクロレベルの話になりますが、なにかよくないできごとがおきたとき、自分の至らなさを棚に上げて周囲のせいにしたり、わけのわからん言い訳をし、まったく学ぼうとせず、かつその自覚のない人間は、私にとっての「そらないわ~=理解を超えた人」です。
たとえば、誰かから「こうしたほうがいいんじゃないかな?」と指摘、もしくはアドバイスをされたとき、「聞く姿勢、心構え」をもっていない(=敬意を払っていないと同じこと)ために、それを忠告として受け入れることができないばかりか、そんなふうに言われるのが心外だと感じる。挙句、人のせいにしてしまう。
なんでなんだろなーとおもいます。
どうして素直にきけないのか、どうして突っ込まれた理由がわからないのか、なぜその理由を考えようとしないのか。そうした自分の甘さを認識できていないのに、それでなぜ人に認められるとおもえるのか。
「それじゃだめじゃん、もういっかい出直しておいでよ」といっても、「なんで?」って聞き返されるのがオチです。
なぜなら自覚がないからです。想像力もない。相手を慮れない。
今までどうやって人と関わってきたのか、甚だ疑問です。それでよく通用したね、と。
→相手はぐったり、コミュニケーション終了のお知らせ、といった流れになります。
これが「ことばがつうじない」現象(一部)だとおもいます。
ここで挙げた事例は、ごくごくちいさなことですが、オンとオフに関係なく、人とコミュニケーションする上で超えられない壁というものがあるようです。
でもね、これは別に超えなくてもいい壁です。なにをいっても無駄、どうせつうじないし仕方ないよねーでおわり。周りの人間が疲れるばかりで、どうしようもありませんのでね。ほっとくだけで。
私の周囲の人たちにはこんな人はいませんが、もし、自分がそうだったらやばいなーとおもいます。
素直にならんとね。いつでもニュートラルでいないと。
自分が正しいと思い込みすぎてる人が、世の中にはたくさんいるのですよ…。
「バカの壁」とは直接的な関係はありませんが、どこか似ているところがあるなとおもい、したためてみました。ほんとにねー、こまっちんぐよね。
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